日焼け止めにまつわる噂を徹底検証!

30 August 2018

日焼け止めにまつわる噂を徹底検証!

シミや肌の老化を防ぐためにも毎日塗っておきたい日焼け止め。でも毎日肌に触れるものだからこそ、その安全性は気になるところ。そこでアメリカ版ダウンロードが、皮膚科医たちに取材。日焼け止めに関する様々な噂の真偽を検証してみた。

日焼け止めの噂1日中を通して日焼け止めを塗り直していると、ビタミンDの推奨摂取量が摂れなくなる。

真実は?:

この主張は、間違ってはいない。というのも、日焼け止めはUVB光線(ビタミンDの生成を促してくれる紫外線)を防ぐ役割を果たしているから。でも「ビタミン Dをとるためだけに日焼け止めを塗らないのは少しやりすぎ」とボストンを拠点とする皮膚科のエミー・グレーバー博士は言う。それに、ビタミンDなら太陽に頼らずとも食べ物やサプリからでも摂取できる。食べ物なら、脂がたっぷり乗ったサーモンやサバ、それから卵の黄身が主な摂取源。あまり多くの食べ物には含まれていないので、1日の推奨摂取量である600IUを摂りたければサプリメントがおすすめ。ビタミンDが足りていないと骨密度の低下にもつながるので、心配なら血液検査を受けてみて。


日焼け止めの噂2: 電子機器が放つブルーライトや赤外線もシミやしわの原因になる。

日焼け止めの噂2: 電子機器が放つブルーライトや赤外線もシミやしわの原因になる。

真実は?:

ブルーライトや赤外線が皮膚の老化につながる可能性は、数々の研究結果から明らかになっている。ところが、どれほどのダメージを与えるのかはいまのところわかっていない。一方で使い方によってはメリットもある、とグレーバー博士。例えば皮膚科ではニキビやその他皮膚トラブルを解決するために、これらの紫外線が重要な役割を担っている(でも、これはプロが使うからこそ効果が見られる)。それでも心配な人は、どの紫外線からも守ってくれる最新の日焼け止めに目を向けるといいかも。加えて、抗酸化物質の摂取もおすすめ。とくにビタミンCとフェルラ酸は、肌細胞を強化してくれてダメージからも守ってくれるため、効き目が高いそう。


日焼け止めの噂3: 日焼けを防ぐ化学物質は分解すると有毒な粒子に姿を変え、ホルモンまで乱すから危険?

日焼け止めの噂3: 日焼けを防ぐ化学物質は分解すると有毒な粒子に姿を変え、ホルモンまで乱すから危険?

真実は?:

NYCを拠点とする皮膚科医のクリスティーナ・ゴールデンバーグ博士によると、この二つの化学物質は、UVAからもUVBからも守ってくれる優秀なペアのよう。だから「危険」と呼んでしまうのはいささかオーバー。ある研究によると、この二つが肌に危険を及ぼすのは380リットル以上使った場合、という結果が出ているため、いつも塗っている量であればそこまで心配する必要はなさそう。それに、多くの皮膚科医たちもこの二つの化学物質を含む日焼け止めをおすすめしているくらい。この二つを気にして日焼け止めを塗らないと皮膚ガンにつながることもあるので、そっちの方がよっぽど危険。


日焼け止めの噂4: SPFの数値が高ければ高いほどいいとは限らない。

日焼け止めの噂4: SPFの数値が高ければ高いほどいいとは限らない。

真実は?:

最近の研究によると、高いSPF数値の方が効果も高いみたい。というのも、SPF100の方がSPF50よりも圧倒的に効果的であったことが結果として出ている(ただし、研究は皮膚の老化を進めるUVAについては触れていない)。つまり、すぐに焼けてしまう肌質なら、SPF100に切り替えるのもあり。いくらSPFが高かったとしても、2時間経ったら絶対に塗り直さないとダメ(とくに泳いだり、汗をかいたりした場合)、とゴールデンバーグ博士。


日焼け止めの噂5: 日焼け止めに入っている二酸化チタンは、吸い込むだけで肺にダメージを与える可能性がある

日焼け止めの噂5: 日焼け止めに入っている二酸化チタンは、吸い込むだけで肺にダメージを与える可能性が

真実は?:

これはどうやら誤報のよう。でも、香水をスプレーするときと同じように、日焼け止めもスプレータイプを使うのなら息を少し止めておくのが安全。「あとは顔にはスプレーしない、とかね」とゴールデンバーグ博士。でも、そもそもスプレータイプの日焼け止めって疑わしい。シュッとするだけだから軽やかに見えるけれど、ムラになってしまうという欠点が。「最適な手段としては、手にスプレーをして、全体に伸ばしてあげること」とグレーバー博士。それかできるだけノズルを肌に近づけて、そこから伸ばしていくでもOK。


ところで、無添加とケミカルな日焼け止めってどちらの方が効果的なの?

ところで、無添加とケミカルな日焼け止めってどちらの方が効果的なの?

ミネラル・サンスクリーンやフィジカル・サンスクリーンとしても知られる無添加の日焼け止めは、紫外線から肌を守るために酸化亜鉛と二酸化チタンを使っている。ケミカルな日焼け止めとは違って、この二つが肌に染み込み、お肌の代わりに紫外線を吸収してくれる。どちらにも利点と欠点はあるけれど、どうやらゴールデンバーグ博士によると無添加のものの方が効果は高いそう。一方でたくさん運動をしたり、汗をかいたり、泳いだりする場合は、ケミカルな日焼け止めの方が適しているよう。

 

※この記事は、US版ダウンロード2018年6月号から翻訳されました。

Text: Deanna Pai Translation: Miku Suzuki Photo: Getty Images