呼吸が脳と体を変える新パフォーマンス論② あなたは呼吸、正しくできていますか?

18 November 2018

呼吸が脳と体を変える新パフォーマンス論② あなたは呼吸、正しくできていますか?

「呼吸」は今、ワークアウトやボディケア、メンタルケアや医学、教育の分野において最も注目される最先端のワード。かつて原始時代は自然に十分な呼吸をし、連動して体の機能や神経がうまく働いていた。しかし現代社会では、さまざまな理由で呼吸がうまくできため心身のパフォーマンスが低下し、色々なトラブルにつながることも。国内外で活躍する近藤拓人さんは、早くから呼吸の重要性を説いていた新世代のアスレチックトレーナー。第2回の今回は、正しく呼吸ができているかのチェック&診断をご紹介!

近藤拓人さん

アスレチックトレーナー 近藤拓人さん

1986年宮崎県生まれ。ミネソタ州立大学アスレティックトレーニング学科でアスレチックトレーナー資格を取得。AZCAR株式会社代表。プロアスリートのトレーニング、痛みを抱える患者のリハビリにあたり、運動療法に関するセミナーを全国各地で開催。NATA認定アスレティッ クトレーナー(ATC)、NSCA認定CSCS、 PRI認定PRT、DNS認定エクササイズトレーナーなどの資格も所有。著書に『新しい呼吸の教科書』(ワニ・プラス、共著)などがある。

およそ9割の人が正しい呼吸が出来てないと言うのは、アスレチックトレーナーの近藤拓人さん。呼吸というと深く、たくさん酸素を取り込むことが今までよしとされてきたが、近藤さんはその考え方が「呼吸過多」を生み、体調不良や疾患、ワークアウトでのパフォーマンスの低下などの原因になっていると前回、指摘してくれた。

今回は、正しい呼吸法を学ぶ前に、まずは自分の呼吸がどんな状態になっているかを簡単なチェックで調べてみよう。

「呼吸は無意識にしているので、自分がどんな呼吸をしているかを知らない人がほとんどです。そのため、まずは自分の呼吸を知ることが大事です。4つのチェックがありますが、今回だけではなく、定期的に確認することをおすすめします。というのも、呼吸は長年の間にクセがついてしまっているため、正しい呼吸を意識してももとに戻りやすいからです」


あなたの呼吸を細かく確認!

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以下の4つのチェックを順番に行う。最後に採点して確認しよう。

【Check1】
呼吸の状態をYES、NOで回答。

・呼吸が苦しいことがある。すぐに呼吸が乱れる YES/NO
・口を開きがちで、口呼吸をしている YES/NO
・手足が冷たい、しびれが出ることもある YES/NO
・疲れがたまりやすい YES/NO
・集中力がないと感じる YES/NO

【Check2
 スマートフォンまたは時計のストップウオッチを準備する。
 無理に吐くのではなく、自然に呼吸を吐いた状態で、鼻をつまむ。
 鼻をつまんだら、「息を吸いたい」と感じるまでの時間を測定する。無理に我慢した時間ではなく、自然な時間を測定する。

【Check3
 スマートフォン、またはストップウオッチを準備する。できる限り息を吸ってから息を止める。限界まで止められる時間を測定する。
※無理をせずに行います。体調が悪い場合や疾患がある方は行わないでください。

【Check4】 
仰向けに寝て、両膝を軽く立てる。おなかの両端に両手を当てて、息を吸うときに、おなかの動き、肩や首、胸などの動きや力加減などを観察する。

【診断】
Check1  1つ以上YESがあった
Check2  40秒未満だった
Check3  息を止めていた時間が40秒以下だった
Check4  胸が天井方向に動く、またはおなかが360度全方向に膨らまない

これらが1つでもあった人は、呼吸の改善が必要!

 

「この診断で呼吸の改善が必要になったからといって、落ち込むことはありません。ほぼ9割に人は正しい呼吸ができていないのですから。でも正しい呼吸をすると、自律神経の働きもよくなり、体のさまざまな機能が活性化します。また、運動のパフォーマンスもアップしてきます。今回の診断を踏まえて、次回は正しい呼吸の仕方の基本をお伝えします」と、近藤さん。

Photo:Getty Images Text:Manabi Ito