もしかしたらそれ、病気かも。本当は怖い女性の足トラブル

19 March 2019

もしかしたらそれ、病気かも。本当は怖い女性の足トラブル

「足が痛くて、夕方になると靴を履いていられない」「夜になると、靴を脱いではだしで歩きたくなる」。こんな風に感じたことはない? 当たり前のことって思っているかもしれないけれど、それは足がトラブルを起こしている症状の可能性も。外反母趾をはじめとした、女性に多い足トラブルについて、整形外科医で「お茶の水整形外科」院長の銅冶英雄先生にお話を伺った。

銅冶英雄先生

整形外科医 銅冶英雄先生

お茶の水整形外科機能 リハビリテーションクリニック院長。1994年日本医科大学卒業後、千葉大学附属病院、成田赤十字病院、国立がんセンター中央病院などに勤務。海外留学などを経て、2010年、お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニックを開院。長年腰痛に悩まされた経験を生かし、独自のメソッドを開発。『4万人の腰部脊柱管狭窄症を治した! 腰の痛みナビ体操』(アチーブメント出版)、『腰痛治療「0分」革命!』(主婦と生活社)など著書多数。


「足が痛い」や「靴を履くと辛い」を軽視するのはNG!

靴を履いていると足が痛い……と感じる女性は少なくない。そんな当たり前の状態でも、「痛みがあるなら、足に疾患を抱えている可能性がある」と語る銅冶先生。

「パンプスはヒールがあるため、つま先に重心がかかります。パンプスのデザインはつま先が細くなっているものが多いですよね。そのため、足先部分が無理な形で圧迫され、痛みや変形が出やすくなります。“痛みが出ている”ということは、足に何らかの負担がかかり、変形や炎症などのトラブルが起きていることが考えられます。“パンプスは痛いのが当たり前”“多少痛くてもおしゃれが優先”と考える女性が多いようですが、痛みを見逃してしまうと、次第に足が変形し、足のアーチがゆがみ、外反母趾などに進行することも少なくありません。痛みがある、靴を履くのがつらいと感じることがあったら、我慢せずに整形外科で相談することも必要です」


痛みがあれば、保険診療になる可能性も

あまりにも日常的なことなので、「単に靴が合わなかっただけかも」「病院に行くほどではない」と思ってしまいがちなのが足のトラブル。そこで銅冶先生に「この症状があったら病院に行くべき」というポイントをあげてもらった。

「まず1番わかりやすい症状は、痛みです。買ったばかりの靴で痛みが出るのは、まだ靴が足になじんでないということもあります。しかし、いつも足が痛い、家に帰って靴を脱いでも足に痛みを感じるという人は、受診したほうがよいでしょう。また、足裏にタコやウオノメがよくできている人も要注意です。特に、足裏の親指と人さし指の間から人さし指にかけて、指から少し下がった部分にタコやウオノメが出る人は足の形が悪くなっている証拠といえます。タコやウオノメがなくてもその部分の角質が厚くなっている人も、余分な負荷がかかっているといえるでしょう」


パンプスを履いてなくても足は変形する!

ここまで読んで、「私はパンプスを履かないから、足に負担がかからないので大丈夫」と思った人も多いはず。しかし、パンプスを履かない人でも足のトラブルは発生するとか。

「足が変形する外反母趾の方はパンプスを履く女性に多いのですが、男性や子供でも外反母趾になる人はいます。足の変形には靴が深く関与していますが、原因はそれだけではありません。足には縦のアーチ(外側・内側)と横のアーチがあり、それは細かい繊維状になった靭帯や筋肉で支えています。このアーチが低くなった足を開帳足(かいちょうそく)と呼びます。開帳足になると足が幅広になるため、靴に当たり変形を起こしやすくなります。先ほどのタコやウオノメのチェックは、このアーチの崩れで、負荷がかかっているかをチェックできるのです。開帳足は体質や生活習慣、加齢、運動強度、履いている靴などが原因で起こると言われています。誰でもかかる可能性があるので、自分の足をチェックしてみることはとても大事なことなのです」

ちょっとした痛みだと思って軽視すると、知らない間に症状を悪化させてしまっているかも。少しでも気になる点があったら、整形外科の受診を検討してみて。

Photo: Getty Images Text: Manabi Ito