【足のお悩み】ランニングで悩ましい、爪の内出血。一体どうしたらいいの?

16 September 2018

【足のお悩み】ランニングで悩ましい、爪の内出血。一体どうしたらいいの?

ラン習慣がある女子で意外と多い悩みが、“足の爪問題”。「夏から秋にかけておしゃれなサンダルを履きたいんだけど、足の爪が黒くなってしまって……。ネイルでも隠せなくて」という声も。もっとハードな人だと「足の爪が剥がれてしまって、素足は見せられない」なんて人も……。足や爪のトラブルを専門に治療する「神楽坂 肌と爪のクリニック」院長の野田弘二郎先生に、ケアと予防法について伺った。

野田弘二郎先生

医師、医学博士 野田弘二郎先生

神楽坂 肌と爪のクリニック院長。日本形成外科学会専門医、皮膚腫瘍外科指導専門医、パリ第7大学ドゥニ・ディドロ微少外科手術ディプロマ、プロネイリスト。日本で唯一の爪専門のクリニックを開院。爪白癬、巻き爪などの爪疾患はもちろん、ジェルネイルやマニキュアによるトラブルにも詳しい。https://www.hadatotsume.com/


原因はシューズの「サイズ選び」と「フォームの癖」

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「ランニングで足の爪に出血して黒くなった状態を爪下血腫(そうかけっしゅ)と呼びます。爪が過度に圧迫されることで、爪の下に内出血が起きて爪が黒く見えます。ひどくなると、爪が剥がれ落ちることもあります」と野田先生。

「ランニングで爪下血腫ができる一番の原因はシューズが合っていないことです。いつも履いている靴のサイズでランニングシューズを選ぶのは間違いです。ランニング用はワンサイズ大きめを選びましょう。

爪先に十分な遊びがないと、走っているときに爪がシューズに当たりやすくなるからです。走り出しのときには大丈夫でも、長距離走るうちに靴が緩んで足が前に詰まってきたり、疲れてくると路面に引っかからないよう無意識に足指を反らせることでアッパーに擦れます。逆に地面を踏みしめようとして、指先がソールに当たってしまうこともあります。これらが長距離を走った後に起こる爪下血腫、いわゆる爪の内出血の原因なのです」

パンプスでできた爪下血腫とランニングでできた爪下血腫

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先の細いパンプスを履く人に多い、特徴的な爪下血腫。画像提供:神楽坂 肌と爪のクリニック

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全体に血がたまった状態になるのが、ランニングによる爪下血腫。画像提供:神楽坂 肌と爪のクリニック


合わないランニングシューズ、「3つの問題点」

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合わないランニングシューズの問題点は、大きく3つあるという。

①シューズがタイトフィットすぎて、足の指が当たったり、圧迫されてしまう
②シューズが大きすぎて足が靴の中で泳いでしまい、足の指に力を入れすぎてしまう
③シューズの紐が緩すぎて、長距離を走るうちに足が前に詰まってしまう

「私もランニングをやっていますが、ランニングでは爪先に想像以上の負担がかかります。爪を守るためにも正しいサイズのシューズを選び、履き方を知ることも大切です。

必ずラン専用シューズをセレクトし、通常より1サイズ大きなものを選びましょう。靴紐はしっかりタイトに結びます。専門店で試し履きして、アドバイスを受けながら購入するのがいいですね」


靴下の先が傷みやすい人は、要注意

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「普段から靴下を履いたときに爪先の上側が薄くなりやすい、穴が開きやすいという人は爪先を反らせる癖があり、シューズに爪先が当たっている可能性があるので爪下血腫になる可能性も高い」と野田先生は言う。

「爪下血腫で爪が剥がれるけがを何度も繰り返すと、将来的に爪がひどく変形してくることがあります。ハードにトレーニングをしたり、マラソンのレースに出る人はシューズ選びにより慎重になったほうがいいいですね。

また爪が伸びていると、爪が靴や隣の指に当たって傷めやすいので短めにカットを。マラソンではレース直前の爪切りはリスクになるので、数日前にカットするように心がけましょう」

Photo:Getty Images Text:Manabi Ito