ネガティブ傾向は睡眠不足から? 研究で判明した心と眠りの関係

24 October 2018

ネガティブ傾向は睡眠不足から? 研究で判明した心と眠りの関係

睡眠の質が悪いと、心の健康にも多大な影響があるかもしれない……そう感じている人は多いだろう。それが実証されたのが、米・ビンガムトン大学の研究。睡眠不足にある人は、ネガティブな感情にとらわれやすいことが判明! それだけではなく、安眠できていない人はメンタルヘルスに問題を抱えやすいこともわかった。体だけではなく、心の健康にまで踏み込むこの研究について、オーストラリア版ダウンロードが迫る!

睡眠にまつわる新しい研究によれば、一日8時間未満の睡眠は、嫌な気持や不快な記憶が頻繁に思いこされて日常に支障をきたす「侵入的想起」を繰り返す原因になるという。これは、不安障害やうつ病の患者に見られる症状だそう。米・ビンガムトン大学では、ネガティブな考えを経験することが「時々ある」から「多くある」人の睡眠の質を測定。感情を揺さぶるような映像を見せ、目の動きを測定して反応を見た。

すると、睡眠に問題を抱えている人はネガティブな情報から意識をそらすのが難しいと感じ、心に負担を与える出来事や考えに執着してしまうという結果が出たそう。

「この研究の対象になった人は、一つの考えが頭から離れない傾向があります。ネガティブな思考が強めなので、負の刺激から気をそらすのが困難なのです」と、研究者のメレディス・コールズは言う。

「他の人ならネガティブな情報を受け取っても、次に入ってくる情報を受け取れます。ですが、睡眠不足の被験者はネガティブな情報を無視することが難しかったのです」 

これは、非常に多くの人に当てはまると思われる。

2016年にオーストラリア睡眠健康協会が行った研究によれば、平均的な睡眠時間は7時間で、週に数回寝つきが悪いと感じている成人の割合が高いことが判明した。一方、毎年5人に1人は心の病気に罹り、およそ2人に1人が一生のうちに精神的な疾患に罹るという。

睡眠健康協会は不安や睡眠の質に悩んでいるなら、寝る前はアルコールやカフェインを控えるように勧めている。睡眠の質を上げるためのリラックス法を実践するのも効果的。睡眠にまつわるトラブルが長引くなら、放置せずに、必ず医師や睡眠専門家、精神科医などに相談することも重要だ。

 

※この記事は、オーストラリア版ダウンロードから翻訳されました。

By:Lauren Williamson Translation:Emi Ito Photo:Getty Images