生理不順は放っておいちゃダメ。無理なくできる、生理周期を整える方法

22 November 2018

生理不順は放っておいちゃダメ。無理なくできる、生理周期を整える方法

ダウンロードが成城松村クリニックの松村圭子先生とともに、月経(生理)との上手な付き合い方をひもとく「生理特集」。

3回目は、「生理不順」について。「気付いたら生理が半年来ていなかった」なんて絶対に放置してはダメ。生理が来ないと頭痛や腹痛に悩まされない分、ストレスは減るかもしれないけれど、女性のメカニズムである生理周期が回ってこないと、その他のリスクを負ってしまう恐れも。生理周期が乱れてしまっている人も、乱れないようにしたい人も、無理なくできるケアを松村先生に伺った。

正常な生理周期って? 意外と知らない女性も多いそうなので、まずは基準を確認しておこう。

生理周期の正常な範囲:25日〜38日
出血が続く日数:およそ3〜7日
経血量:20〜140ミリリットル

女性の体に詳しい成城松村クリニックの松村圭子先生によると、上記から外れている場合は「生理不順」となるそう。


「ダイエットを始めたら生理が来なくなった」は危険? 生理不順を放置すると、起きること

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生理が数ヶ月止まってしまう理由の一つとして松村先生が挙げているのが、急激なダイエット。「そのまま放置しておくと、その倍の治療期間がかかってしまう可能性があります」と松村先生。「体重を戻したからといって生理が来るとは限りません。そのため、まずは診察を受けた上で生理不順の『重度』を知っておくことが大切です。生理が3カ月来なかった場合には、治療が必要とみなされる『続発性無月経』と診断されます。でも、そう診断されるまで待つことはありません。2カ月来ていない時点で一度医者に診てもらうのが安心です」

そしてあまりにも放置してしまうと、不妊症につながる可能性もあると松村先生。通常よりも生理が来るのが遅いと感じたら、いち早くドクターに診てもらうのが大切。

ただし、一時的なストレスで生理が1カ月来なかったなどの場合は、ストレスが減ると同時に生理が戻ってくることもあると、先生。

ポイント:
・2カ月以上生理が来ていない場合は、まず医師に相談を


ストレスケアを食事から。1日3食取り入れるために大事なのは、完璧主義にならないこと

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生理不順が起きる理由の中で松村先生が大きいと感じているのは、ストレスとダイエット。「その他にも過度な運動や不規則な生活や寝不足、過労など、ストレスにつながることも要因になり得ます」

でも日々のストレスを明日から減らしていこうと言われても、どのようなステップを踏めば軽減できるかは悩むところ。そこでまず松村先生がおすすめしてくれたのは、食事から生活習慣を整えていく方法。

「例えば『朝ごはんを食べる』という基本的な点からでもいいでしょう」と松村先生。中でも松村先生がお勧めしているのは、三食きちんと食べること。そしてできるだけ自炊すること。「1回1回の食事で自分が作られていると思ったら、おろそかにはできないはずです。私も自炊を始めてから、ちょっとやそっとではびくともしなくなりました。風邪も引きにくくなりましたし、疲れやだるさを感じたりということもなくなりました。肌の調子も良くなっていることを実感しています」。かつては多忙なスケジュールからコンビニのおかずをよく口にしていたという松村先生も、今やすっかり自炊生活に切り替えていると言う。

そこで松村先生が意識するべき点として挙げているのは、「毎食必ずタンパク質を取り入れること」。遅い時間に帰宅した際や多忙な時は、卵かけご飯や納豆ご飯、豆腐にしょうゆをかけた冷ややっこなどのタンパク質豊富な食材をシンプルに取り入れて。

「難しく考えずに、タンパク質やビタミン、ミネラル、糖質、脂質を取り入れることを念頭に置いておくことです。トーストにバターを塗れば糖質と脂質が摂れますし、そこに卵を添えれば、タンパク質が摂れます。レタスをちぎればビタミンとミネラルも簡単に摂取できます」。これだけでも立派な朝食!

ストレスをケアする上で、完璧主義でいるのはよくないと言う先生。「だから材料を何種類も使うことや、凝った料理をしようと思わずにシンプルでいいから料理をしてみることです。例えば、たまねぎやきのこの上に塩コショウしたサーモンを乗せて、ホイル焼きにするのもいいでしょう。グリルを使えば、洗い物も少なくて済みます」

ポイント:
・ まずは朝食を食べること、1日3食摂ることから食生活の改善に励んでみる
・ なるべく自炊するのが体のため。コツは難しく考えずに、シンプルに


入浴で冷えもストレスも和らげる。お風呂でリラックスするために覚えておきたいポイント

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忙しいとシャワーだけで済ませたり、とおろそかにされがちな入浴。でも松村先生は「体を温める絶好のチャンスである入浴は、欠かさないようにしましょう」と勧めている。松村先生もどれだけ暑い夏の日でも、毎日欠かさず湯船に浸かっているのだとか。

湯船に浸かるときのポイントは、お湯の温度。「41度を超える熱さですと、戦闘態勢である時に活発に働く交感神経が優位に立ち、のぼせてしまいます。リラックスしている時に活発に働く副交感神経を優位に立たせるためにも、38~39度を目安に温度調節をしましょう。ただ、熱いと感じる温度にも個人差があるので、のぼせない程度で20〜30分ほど浸かっていられる熱さを目安にしましょう」

ポイント:
・生理不順の要因ともなる冷えは、毎日湯船に浸かることでケアを

痛みを減らすのにも、生理不順を招かないためにも、ストレスや冷えを呼び寄せない生活習慣を心掛けることが大切。ストレス過多や多忙なスケジュールからおろそかになりがちな生活を見直していくことが、生理とうまく付き合っていく一つの方法。

次回、最終回にご紹介するのは、「知ることが健康につながる『生理』と『腟(ちつ)』の基本のき」!

■お話を伺ったのは……
松村圭子(まつむら・けいこ)先生
婦人科専門医。成城松村クリニック院長。日本産科婦人科学会専門医。大妻女子大学非常勤講師。西洋医学の他、漢方薬、サプリメント、プラセンタ療法などを治療に取り入れている。雑誌、Web、テレビなどのメディアを通して女性ホルモンや生理、更年期について分かりやすく説明し、ささいなことでも相談できる女医として人気。著書に『女30代からのなんだかわからない不調を治す本』(東京書店)、『医者が教える女性のための最強食事術』(青春出版社)など。