今、大流行のレクチンフリーダイエット。その正体と賛否両論の方法を分析!

30 September 2018

今、大流行のレクチンフリーダイエット。その正体と賛否両論の方法を分析!

体重の減少などの効果を期待させるダイエット方法は、次から次へと出てくる。そして、最近大流行しているのが、栄養学の第一人者で元・心臓外科医のスティーブン・ガンドレー博士によって広められた「レクチンフリーダイエット」。レクチンは食べ物に含まれる物質の一つだけど、ガンドレーはそのリスクに警鐘を鳴らす。しかし栄養の専門家の中には、レクチンフリーダイエットの内容について、首をかしげる人も。レクチンフリーダイエットの内容に、オーストラリア版ダウンロードが迫る!

著書『The Plant Paradox』の中でガンドレー博士は、食生活においてレクチンは最も危険な物質であり、総体的な健康を大きく脅かすと綴っている。


レクチンとは? 実はヘルシーな食材だけではなく、多くの食べ物にも存在

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レクチンは豆類や穀物、シードなどの特定の野菜に多く含まれ、多くの食材にも含有されるタンパク質の一種。卵や乳製品にも少量が確認されている。
糖鎖を結合する “のり” として働き、細胞間の相互作用やコミュニケーションを助ける。


なぜレクチンフリーダイエットをするべき? レクチンが体に起こすトラブルとは

ガンドレー博士によると「植物は外敵から身を守るためにレクチンを使う。それを人間が摂取すると、多数の不快な症状と自己免疫疾患を引き起こすことも。その結果、腸のバリア機能にトラブルが起こる『リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)』になる可能性もある」と言う。

このつながりを裏付ける科学的な証拠はないに等しいけれど、種類によってはレクチンが人体に有害となりうるのは確かだとか。でも、結局は食べ方の問題かもしれない。

 「レクチンは腸の内膜を刺激して膨満感や吐き気、下痢などの症状を引き起こすこともあるの」 と話すのは、オーストラリア栄養士学会のスポークスパーソンで公認管理栄養士のシャーリーン・グロッセ。

「これは、生の豆類を食べたときに多く見られる症状ね。豆類に含まれるレクチンは腸の内膜にくっ付いて、吐き気や下痢をもたらすこともあるわ。でも、実際はレクチン含有量の高い食材、例えばインゲン豆などを生で食べることは少ないわね。しかも水に浸して調理すれば、レクチンの含有量は著しく低下するわ」


意外? それとも納得? レクチンフリーダイエットの方法は「食材選び」

レクチンフリーダイエットでは穀物やキヌア、豆類、トマトやパプリカ、ナスなどナス科の植物のようなレクチン含有量の高い食材を排除する。また乳製品、季節外れのフルーツ、牧草で育てられていない家畜の肉、鶏肉も避けるのが望ましいとされる。

代わりにたっぷり食べるべきなのは葉物野菜、カリフラワー、ブロッコリー、アスパラガスアブラナ科のなどの野菜、マッシュルームやナッツ、シードやキビにアワ、牧草で育てられた家畜の肉、野生の魚といったレクチン含有量の低い食材。

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レクチンフリーダイエット、その科学的な実証は?

レクチンにはマイナスの効果もプラスの効果もあることが証明されているけれど、大半の実験は、実際の食材ではなく、そこから分離したレクチンを使用したもの。しかも、人体の代わりに試験管または動物を用いて行われている。

シャーリーンによると、「豆類や野菜、ナッツなどの食材が体にいいことは科学的に十分実証されている。でも、レクチンがもたらす悪影響に関する科学的な証拠はほとんどない」 そう。


レクチンのリスクか、栄養素か。レクチンフリーダイエットの注意点

「レクチンたっぷりの食材を長期間避けていると、食材に含まれる数々のビタミンやミネラル、その他の栄養素を摂摂取できないので、栄養不足に陥る可能性が高い」 と、シャーリーンは注意を促す。「その食材から健康効果を得ることの方が、生の状態に含まれるレクチン量を心配するより大事」

 

※この記事は、オーストラリア版ダウンロードから翻訳されました。

Text: Lauren Williamson Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images