インフルエンザのワクチン接種は受けるべきなの?

20 October 2018

インフルエンザのワクチン接種は受けるべきなの?

インフルエンザが大流行するシーズンが近くと、ワクチン接種に関する質問が増えてくる。そこでインフルエンザワクチンにまつわるよくある疑問に一挙にお答え。

そもそもインフルエンザとは?

非常にうつりやすく、呼吸器からの飛沫によって人から人へ伝染するもの。

通常、感染から2~3日目でピークを迎えるインフルエンザの症状には、38度以上の突然の発熱、痰をほとんど伴わない乾いた咳、頭痛、疲労感、寒気、筋肉や関節の痛み、下痢、喉の痛み、鼻水、くしゃみ、不眠、食欲の減退などが含まれる。

 

ワクチンを受ければインフルエンザにかからない?

必ずしもそうとは言えない。2013年の研究におけるアメリカのワクチンの有効性は62パーセントだった。2011~2012年のインフルエンザ流行期に、ワクチンの接種によって、インフルエンザによる成人全体の入院件数が71パーセント減少し、50歳以上の入院件数にいたっては77パーセント減少したことを示す研究もある。


ワクチンの働き

インフルエンザを引き起こす可能性が最も高いウイルスは、世界保健機構によって毎年事前に特定される。彼らの勧告に従ってワクチンメーカーは、そのウイルスの株を含むインフルエンザワクチンを生産する。だけど心配ご無用。イギリスのヘルスケアサービスPall Mall Medicalのラシッド・バニ医師いわく、ワクチンになる前にそのウイルスは殺されて不活性化するそう。「ワクチンの目的は、体の免疫システムを刺激して、インフルエンザウイルスへの抗体を作ることにある。これでインフルエンザにかかっても、体がウイルスを攻撃できる」

 

ワクチン接種は受けるべき?

イギリスの大型薬局チェーンBoots UKのインフルエンザ薬剤師、ディーパ・ソンガラによれば、ワクチンの接種は、生後6ヵ月以上のすべての人に推奨されるそう。バニ医師は、健康な人のほとんどは一週間程度でインフルエンザから回復するけれど、特定の集団には気管支炎や肺炎といったインフルエンザの深刻な合併症を発症するリスクが高いと付け加える。この集団には、5歳以下の子ども、65歳以上の成人、妊娠中の女性、免疫システムが弱い人々が含まれる。

 

ワクチン接種を受けるべきではない人は?

Pall Mall Medicalのメへディ・ファード医師によると、卵、卵製品、ネオマイシン、またはポリミキシンに対する深刻なアレルギーや過敏症がある人は、インフルエンザのワクチンを受けるべきではない。体温の上昇 (発熱)、急性呼吸器感染症、その他の活動性感染症または疾患、そして免疫力の低下が見られる場合は、ワクチンを受ける前に医師に相談するべき。

 

副作用は?

ソンガラによると、ワクチンに最もよくある副作用は、注射部位の痛み、赤み、腫れ。


こんな噂は本当?

インフルエンザのワクチンは評判が悪い? 巷でよく聞く迷信の真相を知りたい!

1.「去年ワクチンを受けたから、今年は受けなくていい」

 インフルエンザ株は常に変わるので、ワクチンも毎年変わるそう。免疫力も時間と共に衰える。

 

2.「インフルエンザはそんなに重い病気なの?」

 インフルエンザで重篤になることはあり得るし、高熱で入院するのも一般的。

 

3. 「インフルエンザのワクチンには、体に悪い成分が含まれている?」

 インフルエンザのワクチンが健康に有害となり得るのは、使用された成分に対するアレルギーがある場合だけかも。心配なら、ワクチンを受ける前に病院で成分の説明を受けよう。

 

4.「妊娠中の女性はインフルエンザのワクチンを受けるべきではない?」

妊娠中の女性がインフルエンザにかかると、症状が非常に悪化し、流産につながる恐れがある。ワクチンは、母体がインフルエンザにかかるのを防ぎ、流産のリスクを下げてくれる。

 

5. 「インフルエンザは、基本的にはひどい風邪だ」

冒頭でも書いたように、インフルエンザは風邪よりずっと悲惨。症状は辛いもので、入院を余儀なくされるほど深刻化することもあるそう。

 

※この記事は、イギリス版ダウンロードから翻訳されました。

Text: Chanelle Ho Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images